
突然介護が始まると、「もっと大きな介護用品が必要なのかな」と考えてしまいがちです。
でも実際には、
靴下がうまく履けない
手が届かないところの物を取れない
食事がしにくくなった
など、毎日のちょっとした不便が積み重なっていくことがあります。
そんなときに便利なのが、特別な工事や介護保険の手続きが必要ない生活サポート用品です。
① 滑り止め付き靴下
「靴下なんて普通のものでいいのでは?」
そう思うかもしれません。
でも、足元が少し不安になってきた方には、靴下選びも意外と大切です。
高齢者向けの靴下には、足裏に滑り止めが付いたものや、履き口がゆったりしたものがあります。実際に介護用品店でも、滑り止め付きや履きやすい靴下が取り扱われています。
特におすすめしたいのが、
「締め付けが少なく、履きやすい+足裏に滑り止めがあるタイプ」
です。
介護する側からすると、
「靴下を履かせるのが大変……」
という場面もありますよね。
そんなとき、本人が自分で履きやすいものを選ぶだけでも、毎日の負担を少し減らせます。
また、滑り止め付き靴下は比較的リーズナブルなので、まず試してみやすいのも嬉しいところ。
「介護用品を買った」という感じがしないところもポイントです。
普段使う靴下を、少し使いやすいものに替えてみる。
これくらいの気軽さから始めてもいいと思います。
② マジックハンド・リーチャー
「ちょっと取って」
介護をしていると、この一言が意外と増えてきます。
床に落ちたもの、少し離れた場所にあるリモコン、棚の奥にあるもの……。
そのたびに家族が立ち上がって取りに行くのは、介護する側にとっても地味に負担になります。
そこで便利なのが【マジックハンド(リーチャー)】です。
介護用品店でも、リーチャーは「生活便利グッズ」「自助具」として扱われています。
これが1本あるだけで、
「お母さん、ちょっと待って。今取るから」
という場面を減らせることがあります。
もちろん、すべてを本人だけで解決するための道具ではありません。
でも、
「自分で取れるものは、自分で取る」
という小さな自立につながるのは嬉しいところ。
介護される側にとっても、
「何度も家族を呼ばなくていい」
という気持ちは、意外と大きいものです。
ただし、転倒につながるような無理な姿勢で使うのは避けて、安全に手が届く範囲を補助する道具として使うのがおすすめです。
③ 握りやすい介護用スプーン
食事は毎日のことだからこそ、ちょっとした「食べにくい」が大きなストレスになることがあります。
たとえば、
「スプーンを握る手に力が入りにくい」
「普通のスプーンだと手首が疲れる」
「食べ物を口まで運びにくくなった」
という場合。
そんなときは、持ち手が太く、握りやすいスプーンを試してみるのもひとつです。
介護用の食器・自助具には、握りやすさなどを考えた商品がいろいろあります。
普通のスプーンと比べて、
「持つところがしっかりしている」
だけでも、使いやすさが変わる場合があります。
そして、ここで大切なのが、
「食べさせてもらう」から「自分で食べる」へ
という視点。
もちろん、介助が必要なときは無理をする必要はありません。
でも、自分で持って食べられる時間を少しでも長くできれば、本人の「自分でできた」という気持ちにもつながります。
介護用品というと少し仰々しく感じるかもしれませんが、これは毎日の食事道具をちょっと使いやすいものに替えるだけ。
家族も本人も試しやすいアイテムです。
3つに共通するのは「介護を増やさない」という考え方
今回紹介した3つは、
靴下 → 足元の小さな不便
リーチャー → 手が届かない不便
スプーン → 食事の小さな不便
をサポートするものです。
介護では、大きな介護用品だけに目が行きがちですが、実際の生活ではこうした「ちょっと困った」がたくさんあります。
だからこそ、
> 「家族が全部やってあげる」
ではなく、
> 「できることは、できるだけ自分で」
をそっと支えてあげる。
そんな道具選びも大切だと思います。
そして介護する側にとっても、毎日の「ちょっと取って」「履かせて」「食べさせて」が少し減るだけで、気持ちに余裕が生まれます。
介護用品は、「介護が必要になったから買うもの」ではなく、これからの暮らしを少しラクにするための生活道具として考えてみると選びやすいですよ😊
介護、毎日お疲れさまです。。。